注文住宅の間取りを考える際に参考になるものは?

住む人の希望をかなえやすい注文住宅ですが、間取りを考える際は何を参考にすればいいのでしょうか。間取りを考えるうえで参考になるものは、以下のとおりです。

大手ハウスメーカーの事例

理想の間取りを考えようと思っても、最初はなかなか思いつかないかもしれません。そんなときは、まずハウスメーカーの間取り事例をチェックしてみるといいでしょう。ハウスメーカーのホームページを見てみると、商品紹介として間取り例が掲載されています。


「2階建て」「平屋」「3階建て」「ビルトインガレージ」「東向き玄関」など、住宅のタイプや玄関の位置、さらに「広めのリビング」「中庭」「子育てに最適」など、さまざまな事例が紹介されています。まずは事例を見ながらイメージを膨らませていくのがいいでしょう。

住宅情報誌、住宅情報サイト

住宅情報誌にも間取り例がいくつか紹介されています。家を建てる際の手順や予算の相場、ハウスメーカーや工務店の特徴など、間取り以外にも初めて注文住宅を建てる人が知りたい情報がたくさん紹介されていますので、まずは参考程度に1冊購入するのもおすすめです。


また、住宅情報サイトで間取り事例を検索するのもいいでしょう。LIFULL HOME'Sで新築一戸建てをエリアごとに検索すると、物件情報で間取り図を確認することができます。

ハウスメーカーの住宅カタログ

各ハウスメーカーが発行している住宅カタログにも、間取り例が紹介されています。ホームページで気になった事例を見つけたら、カタログを取り寄せて詳細を確認し、実際に間取り作成の際に取り入れてみるといいでしょう。


住宅カタログは無料で一括取り寄せができるサイトもあります。各ハウスメーカーの強みや人気の間取りなど、家づくりの情報が紹介されていますので、まずはカタログを複数社から取り寄せて情報を収集し、住まいに求める条件を整理してみましょう。


LIFULL HOME'Sでは一括でカタログを探したり取り寄せたりすることができますので、ぜひ利用してみてください。

住宅展示場で実際にモデルハウスを見学する

国土交通省の「住宅市場動向調査報告書(2021年度)」によると、施工者・物件情報に関する情報収集元としてもっとも多かったのが「住宅展示場」(49%)でした。住宅展示場は各ハウスメーカーの一戸建てが展示してある場所で、ハウスメーカー選びでも役立ちます。


展示場へ足を運び、気になる間取りの家を見つけたら、担当者に間取り図をもらうこともできます。「まずは実際に見てからイメージをつかみたい」という方は、住宅展示場に足を運ぶのもおすすめです。


展示場見学のコツについてはこちらの記事も参照してください。

注文住宅を建てた人のブログやインスタグラム

実際に注文住宅を建てた人が、ブログやインスタグラムで間取りを考える際の手順を紹介したり、完成した間取りについて紹介したりしているケースがあります。「どのようなポイントでつまずくのか」「どのようにして間取りをつくったのか」「注文住宅で後悔したこと」など、リアルな声が紹介されていますので、参考にしてみるといいでしょう。

間取りシミュレーション・間取り作成ができるアプリ

自分好みの間取りをつくったり、家具を配置したりと、インターネットやアプリで間取りを作成できるサービスがあります。3D化したり、ほかの人が作成した間取りを見たり、人気の間取りを検索できたりするものもあります。


ある程度頭の中にイメージができてきたら、このようなサービスを活用して間取りをシミュレーションしてみるといいでしょう。手書きで間取りを作成する手間が省け、気軽に部屋のイメージを確認できるというメリットがあります。

注文住宅の間取りを考えるときのコツと注意点

注文住宅の間取りを考える際は、まずは住む人の希望を整理し、優先順位を決めておくことが大切です。ある程度住まいに求める条件が決まってきた頃が、いよいよ間取りを考えていくタイミングです。間取りを考えるときの意識したいポイントと注意点を以下にまとめてみました。

【生活動線と家事動線】

  • 洗濯物を干す場所と洗濯機の位置が離れていないか
  • トイレの位置はリビングから近すぎないか、寝室と隣り合わせになっていないか
  • 水回り(キッチン・トイレ・浴室)が分散して家事効率が悪くなっていないか

【玄関の広さ】

  • 自転車・三輪車・ベビーカーなどを置くスペースはあるか
  • 必要な広さのシューズボックスが設置されているか

【採光と通風】

  • 日当たりを確保するために適切な場所に窓があるか
  • キッチンやトイレのにおいがこもらないように、換気面の設備は整えているか
  • 2方向に窓を設置するなど、風通しを良くする工夫はできているか

【家具や家電の配置】

  • 置きたい家具や家電を置ける間取り・広さになっているか

【収納スペースの数と配置】

  • 収納スペースが不足していないか
  • 使いにくくないか
  • 必要な幅・奥行きがあるか

【コンセントと照明スイッチの位置や数】

  • キッチン・脱衣所・リビング・居室・玄関まわりなど、必要な場所にコンセントがあるか
  • 照明スイッチがドアなどで隠れてしまっていないか
  • 廊下や玄関など、必要な場所に適切な数の照明があるか

【ライフスタイルの変化に対応できる間取りかどうか】

  • 子どもの成長に合わせて間取りを変更できるか
  • バリアフリーや車いすに対応にできるか


間取りの良しあしについては、住む人のライフスタイルや家族構成、敷地条件などによって異なります。新築の一戸建ては将来的にリフォームなども可能ですが、上記のポイントを踏まえたうえで間取りを考えていくといいでしょう。


生活の変化をあらかじめ想定して引き戸や折れ戸で間仕切りすれば、ライフスタイルの変化に対応しやすい間取りになります。

人気のある一戸建ての間取りは?

近年はテレワークの普及に伴い、自宅で過ごす時間が増えてきました。そんな中、人気を集めている間取りが、アウトドアスポーツの人気による「シューズクローゼット付き玄関」や、洗濯から乾燥までを完結させる「広めの洗面所」です。

上記の間取りは、人気のシューズクローゼット付き一戸建てです。LDKは各方向に窓が設置された明るい設計になっており、水回りは1階に集約し、玄関から直接洗面所やトイレにつながる動線になっています。


キッチンにはパントリーが、洗面所にはリネン庫が設置されているなど、各エリアの収納スペースが意識された間取りといえます。縦長タイプの住宅ですが、窓を多方面に複数設置して通風・採光を確保し、居室は書斎にも使えるように4部屋確保しています。


間取り作成については専門的な知識が必要になってくる部分もあるため、専門家に要望を伝えながら検討していきましょう。



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