新居に引越す前の仮住まいの選択肢
家を建て替える場合や、もともと住んでいた家を売却して新しい家に住むときなどは、「仮住まい」が必要になるケースがあります。通常の賃貸物件は契約期間が2年間ですので、仮住まいの場合は短期滞在用の部屋を探すことになります。
ここでは、新築に入居するまでの仮住まいの選択肢を紹介します。
短期賃貸マンション
短期賃貸マンションとは、ウィークリーマンションやマンスリーマンションなどの短期間だけ借りられる物件のことです。2年契約の縛りがなく、中には数日単位で借りられるマンションもあります。
ホテルよりも利用料が安く、家具や家電などの設備も整っていますが、多くが単身用で、ファミリータイプはあまりありません。また、収納スペースが限られるので、新居に設置したい大きな家具などは、預けておく場所を別途探す必要があります。
仮住まい専用賃貸
不動産会社の中には、仮住まい用の物件を専門に取り扱っている会社もあります。ファミリータイプの間取りもありますので、家族で住む仮住まい先を探している方におすすめです。ただし、敷金や礼金など、通常の賃貸物件と同じように初期費用が発生します。
初期費用をなるべく抑えたいという方は、礼金・仲介手数料・保証料・更新料がかからないUR賃貸住宅で仮住まい用の物件を探すのもいいでしょう。どちらにしても、仮住まい用の物件数はあまり多くはないため、まずはどんな物件があるのか相談してみましょう。
ホテル
数日単位の短期滞在であれば、ホテルを選択肢のひとつとして検討してみるのもいいでしょう。ビジネスホテルの中には、出張での利用を想定して長期滞在プランを設けているところもあります。短期賃貸物件よりは割高ですが、契約の手間がかからないというメリットがあります。
親戚や家族の家
新居の近く、もしくは移動可能な範囲に親族の家がある場合は、短期間だけ住まわせてもらうという方法があります。この方法が一番費用を抑えられますが、荷物が多い場合はトランクルーム等を借りる必要があります。
短期間の仮住まいの探し方は?
仮住まい用の物件は数が少ないため、先ほど紹介したような「短期賃貸マンション」「仮住まい専用賃貸」などのサイトから情報を集めるのがいいでしょう。仮住まい専用の不動産会社はエリアが限定されますが、紹介実績が豊富で仮住まいならではの疑問にも答えてもらえるため、安心感があります。
あらかじめ仮住まいの希望条件を整理し、インターネットで物件情報や相場を把握したうえで、希望する条件があれば相談してみるといった方法がスムーズです。
また、仮住まいを探すときにポイントとなるのが、入居期間です。短期賃貸物件などは、利用する期間を事前に設定して費用を一括前払いするケースが多いです。そのため、新居の入居可能日がいつになるのか、施工会社によく確認しておくことが大切です。
仮住まいに荷物が入りきらない場合の対処法は?
仮住まい先に荷物がすべて入りきらない場合は、トランクルームや貸倉庫等を利用する方法があります。仮住まいにすべての荷物を移動させるよりも、大型家具などはトランクルームに預ける方が、引越しもスムーズかもしれません。
トランクルームは0.5畳~5畳程度まで、サイズもさまざまです。1LDK以上に住んでいた方は2畳以上、単身者用であれば0.5畳~1.5畳程度が目安となります。空調設備があれば家電製品を預けても安心ですが、空調設備のない場合は利用料が割安になるといったメリットがあります。トランクルームを利用する際は、設備や保証内容をよく確認するようにしましょう。
「LIFULLトランクルーム」は、トランクルームなどのレンタル収納スペースを探せる検索サイトです。ぜひ利用してみてください。
仮住まいに住む場合の注意点
仮住まいに住む際には、以下の点に注意しましょう。
- ペット不可のケースがある
- 違約金が設定されている物件がある
- 通常の賃貸物件より高い
- 一定の現金が必要になる
ペットと一緒に暮らす場合は、ペット可の物件であることが条件です。短期賃貸物件でもペット可物件はありますが、あまり数が多くないため注意が必要です。また、エレベーターや駐車場の有無なども、必要に応じて確認するようにしましょう。
入居日が早まったときなど、契約期間の途中で解約・退去する場合は、物件によっては違約金が発生するケースがあります。前払いした家賃が返金されないなど、物件によってルールが設定されていますので、契約内容の確認は必須です。
また短期賃貸物件の家賃は通常の賃貸物件よりも割高になることが多く、さらに自宅から仮住まい先へ、仮住まい先から新居へと、2回分の引越し費用がかかります。仮住まいに関する費用は住宅ローンではカバーできないため、一定の現金を別途用意する必要があります。
マンスリーマンションなどは単身者向けが多く、家族で引越すとなると、なかなか物件が見つからないことも考えられます。仮住まいが必要になりそうな場合は、スケジュールに余裕をもって準備するようにしましょう。
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