注文住宅の費用シミュレーションで何が分かる？
人生でもっとも大きな買い物といわれているのが、マイホーム購入です。特に注文住宅は費用が高くなりがちですので、予算決めや住宅ローンの返済計画は慎重に進める必要があります。
注文住宅を購入する際、毎月の返済額や借入限度額がどれくらいなのかを試算できるのが、「住宅ローンシミュレーター」です。金融機関のホームページなどで、無料で利用できます。住宅ローンシミュレーターでは、主に以下の3つを調べることができます。
- 借入金額から毎月の返済額を調べる
- 毎月の返済額から借入金額を調べる
- 現在の年収から借入可能額を調べる
LIFULL HOME'Sの「住宅ローンシミュレーション」では、年収・毎月の返済可能額・頭金・年齢・返済期間・返済金利を入力して住宅の購入可能額を調べたり、購入物件価格から毎月の返済額を調べたりできます。住宅購入予算の目安について知りたい人は、まずは住宅ローンシミュレーションを利用して、借入可能額や月々の返済額についてシミュレーションしてみましょう。
「おうち予算シミュレーション」で生活設計をシミュレーション
住宅ローンシミュレーターでは毎月の返済額や借入可能額を調べることができますが、「本当にこの金額で、家計は大丈夫？」と不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、住まいインデックスの「おうち予算シミュレーション」です。年齢・家族構成・世帯年収などの基本情報を入力すると、住宅購入予算や月々の返済額の目安が分かるだけでなく、生活費とのバランスを考えた生活設計をシミュレーションできます。
毎月の生活費やローンの返済額が支出額に占める割合など、自由に調整しながらシミュレーションできますので、家計に無理のない住宅購入費の目安を知りたい人は、実際の金額と照らし合わせながら活用してみてください。
注文住宅の費用シミュレーションで予算がオーバーした場合の対策
事前にシミュレーションなどで予算を決めたものの、「見積書を確認すると予算オーバーになっていた……」といったケースも少なくありません。注文住宅は選択肢が多いため、予算が膨らんでしまう傾向があります。
建築費用を抑えるには、建物の面積を抑えるほか、使用する部材を見直したり、素材や設備のグレードを安いものを選択したりすることが有効です。住まいに求める条件の優先順位をあらかじめ決めておき、グレードを選択するときに優先順位に従って選択していくのがおすすめです。
予算オーバーにならないためには、住宅価格の上限は上げず、あくまで予算の範囲内で、優先順位の高い要素を本体価格にプラスしていくのがいいでしょう。不要な設計や設備が標準に含まれている場合は、担当者に相談して省くことができれば、その分の費用を抑えられます。また、標準仕様に希望する設備等が含まれているかどうかも、ハウスメーカー選びの際に意識してみましょう。
注文住宅は建物本体の工事費用のほかにも、外構などの付帯工事費、住宅ローン手数料などの諸費用がかかります。その分の費用についても資金計画に盛り込むようにしましょう。
注文住宅の間取りで悩んだら、間取りシミュレーションもおすすめ
注文住宅を建てるうえで重要になるのが、間取りのプランニングです。理想やデザインにこだわったために生活動線が悪くなってしまったり、収納スペースが思ったより狭かったりと、実際に間取り図が完成すると想定していたイメージとは違うこともあるでしょう。
間取りについては、間取り図を作成できるアプリやソフトを利用すると、プロに依頼しなくてもある程度イメージをつかむことができます。間取りのシミュレーションソフトでは、壁・柱・屋根などのそれぞれのパーツを組み合わせて3Dでチェックしたり、家具などのアイテムを配置して生活シーンをイメージできたりします。部屋の配置や部屋のサイズ変更などを自由にできますので、ぜひシミュレーションしてみてください。
パソコンのWordやExcelを利用してシミュレーションするタイプや、スマホのアプリで間取りをシミュレーションできるものもあります。無料で利用できるソフトやアプリもありますので、間取りのプランニングの際に活用してみましょう。
注文住宅のシミュレーションをする場合の注意点
住宅ローンシミュレーターを利用して住宅購入費や月々の返済額の目安について知ることは、無理のない資金計画を立てるうえで非常に役立ちます。しかし、シミュレーションをするうえで重要になるのが、条件の設定の仕方です。
金利の種類や返済期間を変更すれば、借入可能額に違いが出てきます。まずは無理なく返済できる月々の返済額を固定し、いくつかパターンを変えながらシミュレーションすれば、借入可能額の目安がつかめてくるでしょう。
住宅ローンシミュレーターや間取りのシミュレーションソフト等は、目安を知るうえでは効果的なツールですが、家族としっかり話し合い、ファイナンシャルプランナーなどの専門家にも相談し、将来のライフプランも踏まえながらシミュレーションすることが大切です。
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