住まいづくりの希望条件はどのように整理する?
家を買いたいと思ったら、まずは「どんな家に住みたいのか」希望条件を整理していきます。最初は思いついたことを紙に列挙してリスト化していくことからスタートし、次に優先順位をつけていきましょう。
希望条件のリスト化
家に関する希望は、住む人によって異なります。「書斎が欲しい」「明るいリビングにしたい」「室内干しができるスペースが欲しい」など、生活するシーンを思い浮かべながら家族の要望を紙に書いていきましょう。
希望条件を箇条書きにした後は、さらに具体的な要望を付け足していきます。今住んでいる家の不満を洗い出し、新居ではどのような空間であれば満足できるのか、必要な設備や間取りについて整理しましょう。
希望条件に優先順位をつける
希望条件を書き出したら、次は「絶対にかなえたいもの」「あればいいと思うもの」など、優先順位をつけていきます。優先順位は家族で話し合いながら決めていき、誰の意見なのかもメモしておきましょう。
優先順位は、予算オーバーで条件を諦めなければいけない場合に、取捨選択の基準として役立ちます。家族間で意見が割れた項目があればいったんその項目は保留にし、大まかな希望条件をまとめていきましょう。
家族でマイホームに関する意見が割れやすい項目は?
住まいの希望条件に優先順位をつける際は、家族と意見が合わずになかなか決まらないということもあるかもしれません。
家族で意見が割れやすいポイントは、以下のとおりです。
間取りや内装
間取りは住み心地に大きく左右する要素で、こだわりを持っている方も多いかと思います。そのため、「部屋の数」「リビングの広さ」「玄関の位置」「吹き抜けの有無」など、さまざまなポイントで意見が割れる傾向があります。
また、内装にこだわりたいという意見と予算を抑えたいという意見が対立したり、壁紙や床の色・素材などで意見が割れたりするケースもあります。
設備
浴室乾燥機・床暖房・宅配ボックス・太陽光発電など、住宅に取り付ける設備で意見が割れることも少なくありません。設備については取り付けの有無でコストが数十万円単位で変わってくるため、意見を譲れないという方も多いのではないでしょうか。
「最新設備をつけたい」「最低限の設備で十分」といった意見の対立により、希望条件がなかなか決まらないケースがあります。
キッチンの仕様・配置
キッチンはライフスタイルや家族構成、住宅の規模によってふさわしい形が異なります。「セパレートキッチン」「アイランドキッチン」「ペニンシュラキッチン」など種類もさまざまです。
「リビングから見えるアイランドキッチンがいい」「広いキッチンが欲しい」など、キッチンに対するこだわりが強い人も多いかもしれません。選択肢が多い分、キッチンに関する意見が合わないといった声が多く聞かれます。
立地条件
どの地域に住むかは、意見が割れやすいポイントです。職場からの距離や実家からの距離、周辺にショッピングセンターなどがあって暮らしやすいかといった点でも意見が分かれるかもしれません。
特に子育て世帯の場合、実家から近い方が何かあったときに子どもの面倒を親が見てくれるといったメリットもあります。住む場所については長期的な視野を持って検討する必要があるでしょう。
予算・住宅ローン
住宅購入費にいくらかけるか、オプション費用はどれくらいまでならOKなのかなど、予算については金銭感覚の違いで意見が割れることが多いです。また、住宅ローンの月々の返済額、金利の種類など、ローンの組み方で意見が割れることもあるでしょう。
無理なく返済できるように、あらかじめ予算を立てることは大切ですが、家族のライフプランをふまえてしっかりと話し合いをする必要があります。
家族で意見が合わないときの対処法は?
希望条件について家族と意見が合わず、平行線になってしまった場合は、以下の方法を試してみましょう。
- 配偶者の意見を採用
- 室内の場所ごとに分担を決める
- 納得するまで話し合いをする
- 第三者のアドバイスを参考にする
家族間の関係が悪化しないための対策として、譲れる部分であれば配偶者や相手の意見を尊重するという方法があります。また、場所ごとに分担を決めるなどして折り合いをつけるのもいいでしょう。「キッチンは家事を担当している人」「お風呂や洗面所は母親」「寝室や書斎の配置は父親」というように、使用する頻度が高い人が場所ごとに優先順位を決めるのもおすすめです。
どうしても譲れない場合は納得するまで話し合いをし、ひとつずつ決めていくことが重要です。まずは意見が一致しやすい場所から決めていき、意見が分かれている場所については第三者や専門家に意見を聞くのもいいでしょう。
予算については上限をあらかじめ設定し、予算の範囲内でお金をかける部分と削る部分のバランスを取ることがポイントです。意見が合わないからと諦めるのではなく、お互いの考えを理解する機会として捉え、納得のいくまで話し合うようにしましょう。
関連リンク
カタログを見てみる